今年は1月に鴈治郎/扇雀のダブルキャスト、2月に獅童と様々な「封印切」が立てつに上演されました。あなたは誰の忠兵衛がお好みでしたか?
そこで今月は、「忠兵衛、闇の相貌(よこがお」」と題し、近松門左衛門の原作と、今の歌舞伎作品の違いや、形は違ってもそこに込められているキャラクター設定の共通点などに迫りました。
とりわけ八右衛門については、原作と歌舞伎で全くキャラクターが異なります。原作(あるいは文楽)の八右衛門は、単なる意地悪ではなく、大商人として「まとも」なことを言っているんですよ。そのことがよくわかる前段の「淡路町」の様子も含めて紹介して、八右衛門と忠兵衛の、商人としての格の違いや対照的な性格を紐解いていきます。
「淡路町」の段は、文楽ではよく上演されます。ここから観ると、忠兵衛の行状がよくわかり、結構救いようのない(笑)人だと感じるでしょう。
それでも、みんな忠兵衛が好きなのはなぜか?
その理由もまた、「淡路町」に。近松門左衛門の眼は、筆は、すべてを俯瞰して明晰です!
次期講座は2025年4月11日(金)13時30分より。(場所は東銀座)
講座のお申し込みGinza楽学俱楽部まで。