2015年12月の歌舞伎(2)歌舞伎座 2015.12.07 今月の歌舞伎座は、昼が「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)~十種香」木下順二作「赤い陣羽織」「重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」本朝廿四孝では八重垣姫を中村七之助が、濡衣は中村児太郎、勝頼が尾上松也のフレッシュな顔ぶれで。「赤い陣羽織」は肩の凝らない民話仕立て。喉をつくって「牡丹燈籠」で玉
2015年12月歌舞伎(1)南座 2015.12.06 すみません、ずいぶん長く更新できないままでした。追ってアップしていきます。11月末から始まっていてる京都南座の吉例顔見世興行(11/30~12/26)は四代目中村鴈治郎襲名披露としての興行ラストを飾りますので、昼・夜ともに玩辞楼(がんじろう)十二曲の内からの演目が並びます。昼は玩辞楼十二曲の内 「碁
2015年10月の歌舞伎(3)名古屋公演 2015.10.03 今月は、名古屋公演があります。名古屋は御園座が閉まってしまいましたが、日本特殊陶業市民会館がその穴を埋めてくれて定期的に公演が続いています。今回は「錦秋顔見世」と題し、中村吉右衛門率いる播磨屋を中心とした座組みによる本格的な公演。昼の部は「あんまと泥棒(あんまとどろぼ
2015年10月の歌舞伎(2)新橋演舞場・松竹座 2015.10.02 今年は新作歌舞伎が目白押しです。今月、お目見えするのは市川猿之助のスーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」。ルフィ/ハンコック/シャンクス 市川猿之助白ひげ 市川右近ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東
2015年10月の歌舞伎(1)歌舞伎座 2015.10.01 今月の歌舞伎座は、松竹創業120周年と二世尾上松緑二十七回忌追善興行が重なり、豪華なメンバーによる公演になっています。昼の部が「音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)」「歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)」「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」「人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっと
2015年9月の歌舞伎 2015.09.02 今月の歌舞伎のご案内です。歌舞伎座では昼の部が・「双蝶々曲輪日記~新清水浮無瀬の場」・「紅葉狩」・「競伊勢物語(だてくらべ・いせものがたり)」の3本、夜の部は「伽羅先代萩」の通しです。 昼は半世紀ぶりの上演となる「競伊勢物語」が注目の的。新聞などで吉右衛門さんが上演にかける情熱を語っています。「紅葉
2015年8月の歌舞伎(2) 2015.08.02 今月は、自主公演や勉強会も多いです。おもな自主公演は第2回「翔の会」(現在高校生の中村鷹之資の勉強会)8/2@国立能楽堂第7回「挑む!」(尾上松也。特別出演片岡孝太郎)8/8@神奈川芸術劇場(KAAT)第1回「研の会」(市川右近。ゲストに市川猿之助)8/22、23@国立劇場小劇場第1回「双蝶会」(中
2015年8月の歌舞伎(1) 2015.08.01 まだ菊之助さんの知盛のレビューを書いていませんが、取り急ぎ、8月の歌舞伎のご紹介を先にいたします。歌舞伎座では、納涼歌舞伎が三部制で上演されます。第一部は「おちくぼ物語」と「棒しばり」。レジェンドになった故勘三郎丈と故三津五郎丈の「棒しばり」に勘三郎の息子・勘九郎と、三津五郎の息子・巳之助が二人して
2015年7月の歌舞伎(3) 2015.07.02 今月、もっとも注目されているのが新橋演舞場で上演される新作歌舞伎「阿弖流為(あてるい)」です。アテルイとは、8世紀末、大和朝廷の北進を阻んだ蝦夷の英雄の名。しかし史実で確認できることは少なく、そのため彼を主人公としたたくさんの作品が生まれています。2002年、同じ新橋演舞場で
2015年7月の歌舞伎(2) 2015.07.01 今月の松竹座は、昼が「鈴ヶ森」「雷船頭」「ぢいさんばあさん」、夜は「 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」の通し狂言です。夜の「絵本合法衢」では先月、「新薄雪物語」の「花見」で悪人・秋月大膳をスケール大きく演じた片岡仁左衛門の悪人二役を演じ分けるところに注目。その仁左衛門、昼の部「ぢいさんばあさん」