坂東三津五郎さん逝去 2015.02.23 十代目坂東三津五郎さんが亡くなったというニュースが飛び込んできました。あまりのことに、言葉もありません。膵臓がんで闘病されていたことはもちろん知っていましたが、それほど悪くなっていたとはまったく思っておりませんでした。事実、テレビなどで拝見する限り、多少お顔の色が優れないくらいで、非常に活発でいらっ
吉右衛門の「陣門・組討」と「アメリカン・スナイパー」 2015.02.20 今月の歌舞伎座では、夜の部最初の「一谷嫩軍記~陣門・組討」が素晴らしい!ぜひご覧になっていただきたいです。「いちのたに・ふたばぐんき」って何?みなさんの中には中学校の国語の時間、「平家物語」の「熊谷直実」の段(「敦盛最期」)、やった人いるのではないでしょうか。美しい鎧兜の武者と波打ち際で一騎打ちして
歌舞伎俳優の敬称と呼び方について 2015.02.19 誰かについて記事を書く場合、一般的には「博士」とか「社長」とか肩書きがあると、それを使い、あとは大体「氏」をつけます。ただ、俳優やタレント、歌手などは記事の中でも呼び捨てのことが多いです。ファンは「みぽりん」とか「やまぴー」とか「タッキー」とか、愛称をつけ、「呼び捨て」を避けようとします。もちろん「
2015年2月の歌舞伎(2)歌舞伎座公演 2015.02.02 歌舞伎座は、松竹座から1日遅れて今日が初日です。昼の部は「吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)」「毛谷村(けやむら)」「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」と名作が目白押しです。私がもっとも楽しみにしているのは「積恋雪関扉」の小野小町姫/傾城墨染実は小町桜の精の菊之助。舞踊の大曲ですから、舞の名手
2015年2月の歌舞伎(1)松竹座公演 2015.02.01 今月の歌舞伎も、まずは大阪から。先月に続いて、松竹座では、引き続き四代目中村鴈治郎襲名公演が行われ、今日初日を開けました。昼の部では、「傾城反魂香」。いわゆる「吃又(どもまた)」と呼ばれる段で、土産物の絵を描いて生計を立てる浮世又平(鴈治郎)が、絵師として心眼を開くさまを厳しくも優しい師匠の愛や、糟
一幕見というおトクな制度 2015.01.21 歌舞伎座には一幕見といって、直通エレベーターで4階に上がり、一演目のみ見るという制度があります。詳しくはこちらを。時間や金額はその時によりますが、1演目30分〜2時間楽しめ、全部観ると3階B席より少し高くなる位の設定。仕事帰りやポッカリ空いた時間に映画を見る感覚で
染五郎の弁慶、テレビに登場! 2015.01.08 昨年11月、歌舞伎座で初役の弁慶に挑んだ市川染五郎。その雄姿が1/25(日)、Eテレ「古典への招待」で放送されます。初役とはいえ、「勧進帳」自体は富樫役・義経役で何度も舞台を踏んでいる染五郎の思いのこもった初弁慶は、最初から最後まで、本当に目が離せない魅力的な演技でした。ぜひ、ご覧ください。*ただし
東劇でシネマ歌舞伎「二人藤娘/日本振袖始」先行上映 2015.01.03 1月17日より全国で公開されるシネマ歌舞伎「二人藤娘/日本振袖始」が、東京・東銀座の東劇で1月3日から先行上映されています。シネマ歌舞伎は、歌舞伎の美しさを世界に発信するべく、映像、音声、編集、すべてに心血注いで作られた映画で、単なる「劇場中継」とは異なります。また、大当りの演目、配役の舞台だからこ
2015年1月の歌舞伎 2015.01.02 2015年1月の歌舞伎は、本当に盛りだくさん!長いので、興味のあるところから読んでくださいね。劇場名を青く太字にしてあります。まずは中村翫雀改メ四代目中村鴈治郎襲名の話題から。襲名公演というものは、心浮き立たせてくれます。特に「口上」は一度は観ておきたいもの。襲名の重責・厳かさとともに、襲名を支える
12/28、京都南座での歌舞伎が早くもテレビで放送 2014.12.22 京都南座は、チケットが非常にお高いので、東京の歌舞伎座よりさらにハードルが高く感じられますが、11月末から12月にかけての「顔見世」の興業は、一度は雰囲気を味わいたいものです。そんな南座で上演している舞台が、なんとテレビで見られるチャンスが!12/28日(日)の夜21時30分~23時30分NHKのE