「不知火検校(しらぬいけんぎょう)」@歌舞伎彩歌 2016.12.05 このお話は、杉の市という一人の盲目の男が、目の見えない人たちの職能ヒエラルキーのトップである検校(けんぎょう)になるために、全力で生き抜く立身出世のストーリーです。ただ、そのやり方がフツーじゃない! 彼は幼いころから手くせが悪く、ウソをつき、長じて人の妻を寝取り、殺しもいとわず、社会の片隅のごみ溜め
泉鏡花の世界@ちょっと幕間 2016.11.23 坂東玉三郎は泉鏡花幻想小説の舞台化・映像化をライフワークとしています。鏡花作品の品格や美意識を舞台化するときに発揮されるのが、玉三郎の発想の斬新さ・表現の自由さ。ときに「これこそ歌舞伎」という観客の固定観念をも飛び越えていきます。たとえば『海神別荘』の登場人物はほぼ洋装。
「伊達の十役」@歌舞伎彩歌 2016.11.15 「伊達の十役」は仙台藩伊達家の御家騒動を題材にした作品群「伊達騒動もの」の一つ。昭和54年(1979年)、「スーパー歌舞伎」の生みの親、三代目市川猿之助(現・猿翁)が約150年ぶりに復活させました。みどころは、なんといっても一人十役の「早替わり」。スーパー歌舞伎では定番の「宙
「omosii mag VOL.7」 2016.11.11 「omosii mag VOL.7」特集「稽古場から」~「黒執事」「omosii mag VOL.7」2号連続企画「ロミオ&ジュリエット」~大野拓朗
歌舞伎NEXT「阿弖流為」 2016.11.10 2002年、歌舞伎を愛してやまない劇団☆新感線の主宰者いのうえひでのりが、市川染五郎を主役に迎え中島かずきとともにつくりあげた「いのうえ歌舞伎」の名作「アテルイ」。この作品が2015年、歌舞伎NEXT「阿弖流為」と銘打って、「全員歌舞伎役者」で上演されました。大和朝廷側で蝦夷
「月刊スカパー!」2016年11月号 2016.10.30 Special Interview「Ballet Gents」“Kバレエカンパニ―期待のイケメン・バレエダンサーユニットの舞台裏と日常に迫るSpecial Interview「いのうえひでのり」“いのうえ歌舞伎”から“歌舞伎NEXT”へ! 「アテルイ」がさらに進化
若手の活躍がまぶしい新春浅草歌舞伎 2016.10.25 「お正月の歌舞伎」として定着しているのが、1月に浅草公会堂で開催される新春浅草歌舞伎。浅草は江戸時代、その一角に芝居小屋が集められた歴史があり(猿若町の江戸三座=市村座・中村座・守田座)、歌舞伎と縁の深い土地柄なのです。新春浅草歌舞伎のもっとも大きな特徴は、主役を含め出演する俳優を若手でかためている
「芝浜革財布」@歌舞伎彩歌 2016.10.20 三遊亭円朝作の落語の中でもよく知られた人情噺。酒好き遊び好きの魚屋政五郎が、早朝の芝浜海岸で立派な革財布を拾います。中には大金! これで当分遊んで暮らせると狂喜乱舞した政五郎は、すぐに家に帰ると酒や肴を注文しまくり、仲間を集めて昼間から大宴会。ところが、一晩寝て目覚めると、女房に預けたはずの財布がな
「鳴神」@歌舞伎彩歌 2016.10.02 「鳴神」はマジメで純粋培養型の高僧・鳴神上人のもとに、女スパイが送り込まれるお話です。彼女のミッションは上人を色香で惑わせ、上人が封じ込めた龍神を解き放って雨を降らせ、日照りを終わらせること。俗にいう「ハニートラップ」ですね。絶世の美女・雲の絶間姫は、裾をからげて白い足を見せたり艶っぽい話をしたりす