女性の視点で読み直す歌舞伎⑧
「お染とお光、譲れない恋」
~「染模様妹背門松」「於染久松色読販」と「野崎村」
「三角関係」は今昔、洋の東西を問わず、恋の悩みの大御所。
「染模様妹背門松」では大店の娘・お染と使用人の久松との心中物語でした。
そこではたった1行、「在所でおくめという嫁を決めた」としかなかったのに、
後発の作品「新版歌祭文」では、
その許嫁をめぐるスピンオフストーリー「野崎村」が加えられました。
お光と名を変えて登場したその女性は、ごく普通の女の子。
だからこそ観客は感情移入し、作品は大評判をとりました。
ほかに大店の娘と手代の恋をめぐる三角関係」として
「恋娘昔八丈」や「髪結新三」にも触れます。
・GINZA楽・学倶楽部
2014年8月7日(木)13:30~15:30
2014年8月7日(木)19:00~21:00
*昼・夜内容は同じです。
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