感動を書く

さて、4月から開始した配信「文豪たちの2000字」、
早くも6回目となる5月の第一週は、
高村光太郎の「九代目団十郎の首」を取り上げます。

九代目団十郎とは、歌舞伎俳優にして「劇聖」と誉れの高い九代目市川団十郎で、
いわゆる「天覧」歌舞伎、明治天皇の前で、初めて歌舞伎を演じた人の一人です。
高村光太郎は彫刻家であり、詩人である芸術家。

光太郎は同時代人として九代目の舞台に魅入られ、九代目の彫像を作ろうとしました。
なぜそう思ったのか？
それが書かれている文章が「九代目團十郎の首なのです」。

6回目は、「感動を書く」と題して、この文章を分析していきます。
今回も、「文豪」へのダメ出しをしますよ！

また、次の7回目も、同じ題材を取り上げます。
こちらは文章の構造よりも、そこに散りばめられている歌舞伎のトリビアについて、深堀り。
私のもう一つの顔である「エンタメ水先案内人」がこの文章を読むと、
どんなことを考えるのかをお示しします。

いい作品は、文章そのものに酔えるとともに、そこに書いてある内容について知識があると、
さらに多くの景色が見えてくることを実証したいと思います。
この週も、ぜひ楽しみにしてください！