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「どうしても書きたいこと」は何かを突き詰める

昨日、投稿誌「Wife」のイベントに参加してきました。
創刊60周年を迎えるこの雑誌に、集まった皆さんはどんなきっかけで入ったのか、
ここで書くということは、どういうことなのか。
普段は文章を通じて人となりに接している方々ですが、
顔を合わせてじっくりお話を聞くと、また新たな発見があるものです。

それぞれのきっかけがあり、様々な時期に会員となられたわけですが、
「書くことで救われた」
「書くことで、自分を外側から見つめることができた」
そんなお話をされる方が多かったのが印象的でした。
また、
「私は投稿締切日の2週間前から書き始める。
  何を書くかと考え、どうしても書きたいことは何かを選び、書き
  書いたら3回は読み直す」という方がいらっしゃいました。
すばらしいですね。

Chat GPTなどが出てきて、「書く」意義が変わろうとしています。
時代に抵抗するように、会員制で、紙の雑誌に書き続ける人々。
でも、この形こそが、もしかしたら
「人間が文章を書き、人間が書いたことを保証されたものを読む」根本であり、
どんなに時代が進んでも、ここだけは機械に侵されない聖域なのかもしれない。
そんなことを考えた1日でした。

さて、本日の「文豪たちの2000字」は、太宰治の『惜別』にまつわる文章を取り上げます。
「『惜別』の意図」そして「『惜別』のあとがき」
いずれも青空文庫に収蔵されています。「あとがき」は小説『惜別』の最後にあります。

彼がどんな気持ちで「惜別」という小説を書いたのか。
彼が「どうしても書きたい」と思ったその「意図」に迫りたいです

それでは、今日も良い1日となりますように!

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